Technology

「エレクトロスプレー法」を用いてスーパー繊維にめっき加工

日本導電繊維株式会社は、産総研で研究開発された「エレクトロスプレーめっき法」の量産システムを開発し、高導電性・高耐熱性・高強度のスーパー繊維導電糸の安定供給を可能にします。現在、産総研、繊維加工メーカー、機械メーカーとの連携による社会実装を進めています。

TECHNOLOGY

各技術の内容

01

コア技術

産総研技術:エレクトロスプレー法

エレクトロスプレー法の優位性

従来法に比較して、均一性、導電性、環境への負荷、すべてにおいて優れている

  • 従来法

    ニット生地に加工して、めっき浴に浸漬

    均一性

    低い

    導電性

    低い

    大量めっき廃液による環境負荷が大きい

  • エレクトロスプレー法

    薬液をエレクトロスプレーで糸に塗布

    均一性

    高い

    導電性

    高い

    ロールToロール加工/めっき廃液フリー

エレクトロスプレー法の原理と糸めっき加工への応用

  • 原理:
    エレクトロスプレー法

    ノズルと対向電極間で強電場を形成して、ノズルから強電場中に液体を導入することにより、帯電した微小液滴(エレクトロスプレー)が生成します。エレクトロスプレーは電場で動きを制御できることから、エレクトロスプレーを反応場に応用する技術を開発し、金属ナノ粒子のサイズ制御などを可能にしました。

  • 糸にエレクトロスプレーを
    集束させる方法

    糸に水分を与えて導電性を付与することにより、ノズルと糸の間で電場を形成することができます。これによって、エレクトロスプレーをすべて糸に集束させることを可能にしました。



  • めっき加工への応用:
    めっき廃液フリー

    図のように糸上で金属イオン溶液と還元剤溶液を混合し、金属ナノ粒子の合成を繰り返すことにより、めっき膜を成長させることができます。糸上に塗布した薬剤のみでめっきが完成し、めっき廃液フリーを達成しました。


エレクトロスプレー法についてさらに詳しく見る

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これまでの開発経緯、現在達成しているの性能までを、下記リンクより、文字・図・動画で詳しく説明

02

量産化技術開発

ロールtoロールで高速加工

航空機・自動車用途に対しても適用可能となる耐熱性・高強度スーパー繊維導電糸(めっき加工糸)の量産システムを確立します。

スーパー繊維導電糸加工実例

電気抵抗値:0.11Ω/㎝

エレクトロスプレーめっき法で製造した銀めっきスーパー繊維

03

用途開発と事業戦略

研究体制

2025年~

NEDO 脱炭素省エネプロジェクト

スーパー繊維導電糸による ワイヤーハーネス軽量化技術の開発

6機関の連携により量産技術開発と用途開拓を進めます。

スーパー繊維導電糸量産システムの開発

  • 日本導電繊維㈱

    量産加工技術開発

  • アネスト岩田㈱

    量産加工装置開発

  • 松文産業㈱

    量産加工試験・性能最適化

導電糸評価技術

(日本導電繊維との共同研究)

  • 産 総 研

    量産加工技術開発

原糸加工

  • ㈱クラレ

    めっき加工用ベクトラン糸の最適化

電磁波シールド加工

  • 各務原航空機器㈱

    ワイヤーハーネスの電磁波シールド加工・評価

用途開発と事業戦略

用途に最適化した導電糸サンプルを提供し、評価試験結果を基に品質改良

2026年 
スーパー繊維導電糸量産化
実証試験開始 

用途開拓・ユーザー開拓

  • 自動車・航空機分野

    電磁波シールド加工
    信号ケーブル

  • 防護服

    帯電防止
    (有害物質の吸着防止+抗菌効果)

  • その他

    医療用と(カテーテル)・ロボット
    海底ケーブル・洋上風力発電
    防衛分野(ステルスシート・ウェアラブアンテナ)